子供や両親、外国人旅行者まで。私たちは生活圏の放射線量を正しく知る権利があります。時計を見たり、天気予報を聞いたり、温度を測るのと同じくらい、放射線の情報を身近なものにすること。これが私たちの目標です。
そのためには、小型で持ち運びやすいスマート空間線量計が適しています。このプロジェクトは、多くの専門家、研究者、エンジニア、プログラマーそして投資家(購入者)の協力によって成り立っています。みなさまのご支援をどうぞお願い申し上げます。
Our mission is to make radiation information available to all people. Children, mothers, senior citizens – everyone has a right to know the true radiation level in their residing cities. Learning the radiation level should be easy as listening to the weather forecast or reading a thermometer. To accomplish this mission, we are now developing a simplified survey meter (dosimeter), and working to supply it steadily at a low price. This, however, cannot be done without the support of many experts, researchers, engineers, designers and investors. We would be sincerely grateful for any support you may be able to offer.
なぜ個人が線量計を持つ必要があるのでしょうか?
放射線量は、測定する場所を1m動いただけでも変わってしまいます。なぜならば、周辺の環境(木の茂り具合、土壌の状態、排水、建造物など)によって、蓄積される放射性物質の量・バランスが大きく変化するからです。
自治体や政府によるモニタリングポストは全国に数千ヶ所しかありません。一方で、住宅、道路、森林、河川、公園など、あらゆる場所の放射線量を自治体・政府が一括して測定することは現実的ではありません。そこで個々人が線量計を持って、その測定データをシェアしたらどうでしょうか?それぞれのデータの信頼性は劣るものの、数を合わせれば相対的な傾向が見えてきて、次第に大きな意味を持つのではないでしょうか?
公的で信頼性の高い測定値と、沢山の市民によってシェアされたビッグデータの2つが補い合うことで、バランスの良い放射線監視システムが構築できる、私たちはそう考えています。
プロジェクトはどのように運営しているのですか?
プロジェクトの運営は、宮城県石巻市のメーカー(ヤグチ電子工業株式会社、所在地:宮城県石巻市鹿又嘉右衛門301)の有志メンバーを中心として、日本国内のハード・ソフトエンジニアや大学研究者、また海外の専門家によって支えられています。同社を生産拠点とすることで、被災地の雇用確保と復興支援に貢献しています。
なお、ポケットガイガーに関する実験データ、設計図や外部接続資料といった技術資料は、オープンソースの情報として随時公開されています。
(2012/9/1更新)